上司の学校

部下との上手い付き合い方を模索する、お仕事をするすべての人ためのブログ。

がんばる美学

今、上司になった人はほとんど、

若くても30代だと思います。

この全員が共通に共通する悩みがありますよね。

そう。

若い世代との仕事での付き合い方がわからない

ってあれです。

 

若い世代はここがオカシイ、って言ってても

なんの解決にもならんのはそろそろみんな気がつき始めてますよね。

なので、僕はここで、

「僕らの世代がオカシイ」

部分を書きたいと思います。

これが彼ら彼女ら若い世代にとっては理解ができません。

 

 

で、じゃあどこがおかしいかというと、

結論、30代後半以上の日本人は間違いなく

 

「がんばる美学」を持っています。

 

これです。

これが今の20代前半から、それより若い世代には

全く理解できないわけです。

海外の人も理解ができないんです。

思いっきり僕らの世代がオカシイんです。

 

ちなみに、当の本人たちが一番理解しづらい。

自分のことって、自分が一番わからないものなのでね。

 

 

ちなみに、がんばる美学ってのは、こんな価値観。

できないことができるようになることが良いこと

苦手を克服することは良いこと

・みんなできることはできて当然

 

みたいな感じ。

僕らの世代は大なり小なりありますが

 

「必ず」もっているんです。

 

だってね、明治以降からゆとりまで、

教育がそうだったんですから。

するとモラルも自ずとそうなるわけで、

結局テレビなどのメディアももちろんそうなるわけです。

 

子供の頃にテレビで見た

「ヒーロー・ヒロイン」って

かなり努力してたでしょ。

悩みを抱えてるからこそ美しかった。

 

でしょ?

 

そんなわれわれ「がんばる美学」世代の行動の特徴としては

・辛いこと、厳しいことも「がんばる」ことでクリアする

がんばっていないと、なんか悪いことしている気がするから、

 とにかくがんばっている。

悩みや苦労を抱えていないと、真剣じゃ無いと思っているから

 ひどい人なら自分の悪いところを探しては嘆いている。

 

でしょ。

 

大なり小なりあるけど、みんなそうです。

みんな共通でこれを持ってる。

ここは、今の若い世代にはよくわからない。

 

そして、今の日本のほとんどのひとの「仕事」というのは

この「がんばる美学」に基づいて作られているので、

仕事はがんばるものだ

という会社ばかりなわけです。

 

はぁ?それは当然でしょ??

 

って思うでしょ。

それが「オカシイ」んですよ。

 

 

仕事ってそもそも

成果を出すことなんですよ。

がんばろうと、がんばるまいと

成果だしさえすればいい。

 

でもね、僕らの世代は怖いんです

頑張ってないと、評価されなかったから。

 

だから、自分に対しても「がんばる」を求めるし

だから、他人にも「がんばる」を求めている。

 

 

がんばる美学ってのは、こんな価値観でしたよね。

できないことができるようになることが良いこと

苦手を克服することは良いこと

・みんなできることはできて当然

 

これってね、

「成果」には全く繋がらないんです。

 

だってね、組織において

・できないことはできる人にやって貰えばいい。

・苦手なことは得意な人にやって貰えばいい。

・みんなできることができるより、

 みんなができないことができる方が価値がある。

 

でしょ。

教育の観点からも、

苦手なことを克服するのは

莫大な時間(すなわちコスト)がかかるわけですが

 

得意なことを伸ばすのは、

環境さえあればタダですよ。無料。

だって本人たちが好きで勝手に勉強していきますからね。

 

 

だから、がんばる美学ってのは

成果出ないんです。

がんばる美学を持っている以上

かなり人生や努力を棒にふるんです。

 

それが「当たり前」だと僕らの世代は思っている。

 

それって、変じゃない?

 

変わる必要があるのは、我々の方、てことですよ。